NOW SHOWING — KANJINCHO
『勧進帳』を観るなら
京都・南座に團十郎父子が揃う特別公演。昼は歌舞伎十八番の代表格『勧進帳』、夜は父子で立つ荒事『大力天無双』ほか。初めての南座にもふさわしい、格と熱の一か月です。
- 日程
- 2026年10月3日(土) – 10月25日(日)
- 会場
- 南座(京都)
KABUKI JUHACHIBAN — THE EIGHTEEN
歌舞伎十八番とは、市川宗家(市川團十郎家)に代々伝わる十八の演目の集成です。七代目市川團十郎が天保年間に「家の芸」として選定したとされ、『勧進帳』『暫』『助六』など荒事を中心とする演目が、今日まで受け継がれています。


十八の演目には、今日よく上演されるものも、長く舞台から遠ざかっているものもあります。それぞれの「詳細はこちら」から、初めての人のための案内ページへ進めます。
2025年7月5日(土)
そもそも「十八番」はなぜ十八なのか。七代目が家の芸を箱に納めたという由来から、この選集の成り立ちが分かります。
十八番の多くは、初代市川團十郎が創始したとされる勇壮な演技様式「荒事」に属します。隈取と誇張された衣裳、大きな見得によって人間を超えた力を立ち上げるこの様式は、江戸歌舞伎の象徴であり、市川家が代々磨いてきた家の芸そのものです。
十八番を知ることは、荒事を知ること。そして荒事を知ることは、市川團十郎という名跡が四百年運んできたものを知ることでもあります。
用語「荒事」を読む十八番のうち、『勧進帳』『暫』『助六』は現代でも上演機会が多く、歌舞伎の代表的な演目として広く親しまれています。『鳴神』や『毛抜』も比較的よく舞台に掛かる演目です。
『押戻』は、暴れる怨霊を押し戻す様式の型そのものが演目となったもので、独立した上演だけでなく他の演目の中に趣向として現れることもあります。『外郎売』は早口の言い立てで知られ、市川宗家では初舞台や襲名の節目にしばしば選ばれてきました。その言い立ては今日、俳優やアナウンサーの発声練習としても生きています。
一方で、上演が長く途絶えている演目も少なくありません。復活の試みもまた、家の芸を未来へ手渡す営みの一つです。