歌舞伎D-13

nagauta

長唄

ながうたthe lyrical shamisen music of Edo kabuki

INSTANT ANSWER一撃回答

江戸で歌舞伎とともに発達した三味線音楽。唄と細棹三味線を中心に、舞踊の伴奏から情景の描写まで歌舞伎の舞台を支える。

長唄は、唄方と細棹三味線を中心とする三味線音楽である。18世紀初め頃までに歌舞伎の音楽として成立し、江戸を中心に発達したとされる。舞踊の伴奏として奏者が舞台上にずらりと居並ぶ華やかな形式のほか、黒御簾の中から情景や心理を彩る演奏まで、その役割は幅広い。

『勧進帳』のように、長唄が劇の柱として舞台上に据えられる演目もある。19世紀には歌舞伎を離れた演奏会用の作品も作られるようになり、独立した音楽としても発展を遂げた。

長唄の魅力を客席で存分に味わえるのが、宝暦3年(1753)初演とされる長唄舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』である。舞台上の雛壇に唄方と三味線方がずらりと居並び、白拍子花子の踊りと長唄が一体となって進んでいく。音楽が単なる伴奏ではなく、舞台の主役の一翼であることが、目にも耳にも伝わる一幕である。

歌舞伎十八番『勧進帳』は長唄の大曲としても知られ、市川團十郎家の舞台と長唄の関わりは深い。弁慶の祈りも飛び六方も、長唄の音楽とともに完成する。

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