歌舞伎D-13

gakuya

楽屋

がくやthe dressing rooms behind the stage

INSTANT ANSWER一撃回答

出演者が支度をし休息する舞台裏の部屋。雅楽の演奏の場に由来するとされ、江戸の芝居小屋では格による部屋割りがあった。

楽屋は、俳優をはじめ、演奏家や衣裳・床山・小道具などの関係者が支度をし、休息する舞台裏の空間である。語源は、雅楽の楽人が演奏し、舞人が装束を着けた場所を「楽屋」と呼んだことに由来するとされ、のちにもっぱら控えの部屋を指す言葉になった。

江戸時代の芝居小屋では、俳優の役柄や身分によって楽屋の場所が決められていたとされ、部屋割りそのものが一座の秩序を映していた。楽屋は単なる控室ではなく、鏡の前で化粧と着付を重ねながら役へと入ってゆく、舞台の裏の静かな聖域でもある。

楽屋は、日常語の宝庫でもある。内輪の事情を指す「楽屋裏」や「楽屋話」、仲間内にしか通じない言及を指す「楽屋落ち」——いずれも舞台裏の世界から生まれた言い回しであり、芝居のことばが日本語の奥行きを広げてきたことを物語っている。

楽屋は歌舞伎全体の言葉である。市川團十郎家に伝わる隈取もまた楽屋の鏡の前で施されるものであり、幕が開くまでのこの静かな時間こそ、あらゆる舞台の出発点となっている。

芝居小屋の楽屋の様子。衣裳を着けた役者、浴衣姿でくつろぐ役者、書付を読む者などが同じ部屋に居合わせている
二代目歌川国貞『座頭部屋 五代目坂東彦三郎・二代目中山現十郎』文久3年(1863)二代目歌川国貞『座頭部屋 五代目坂東彦三郎・二代目中山現十郎』ボストン美術館(パブリックドメイン, Wikimedia Commons)
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KABUKU. / 市川團十郎。

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【楽屋紹介】市川團十郎が語る舞台裏|歌舞伎座の鏡台へのこだわり。

2025年6月8日(日)

歌舞伎座の楽屋を本人が案内する回。役者が舞台に出る前に心と体を整える場所として、楽屋の空気が語られます。

SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
監修確認中
公開日
2026年8月16日(日)
最終更新日
2026年8月16日(日)