歌舞伎D-13

kodōgu

小道具

こどうぐhand props and stage objects

INSTANT ANSWER一撃回答

俳優が手に持ち身につける持ち道具と、あらかじめ舞台に据えられる置き道具の総称。刀や傘から掛け軸まで、芝居の細部を支える。

小道具は、俳優が直接手に持ったり身につけたりする「持ち道具」と、あらかじめ舞台に据えられている「置き道具」に大きく分けられる。刀や鎧などの武具、草鞋や下駄などの履き物、家具や掛け軸、駕籠などの乗り物まで、その範囲は広い。

大道具との境界を示す例としてよく挙げられるのが木の枝である。舞台に立つ木そのものは大道具だが、俳優が折って手に取った枝は小道具になる。受け持ちを分けるのは大きさではなく、「動かないもの」か「手にするもの」かという基準である。

歌舞伎の小道具は、専門の会社が一手に支えてきた。明治5年(1872)創業とされる藤浪小道具は、江戸以来の技を受け継ぎながら今日も歌舞伎の小道具を作り続けており、その製作技術は文化財保護の枠組みの中で選定保存技術として認められているとされる。舞台のひと振りの刀にも、百五十年を超える蓄積が宿っている。

歌舞伎十八番『助六』では、蛇の目傘が主人公の粋をひと目で伝える小道具として、花道の出を彩る。市川宗家が代々磨いてきた役の姿もまた、こうした道具の一つひとつに支えられている。

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SOURCES

出典・監修

執筆
D-13編集部
監修
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公開日
2026年8月15日(土)
最終更新日
2026年8月16日(日)